鮫川啓一牧場

牧場を支えた繁殖牝馬たち



写真提供:鮫川様
トサモアー
 
 旧3歳〜4歳の2年間で13勝を挙げた女傑です。3歳時に最優秀3歳牝馬に輝くとクラシック路線では桜花賞→オークス→ダービー→菊花賞といまでは信じられないような過酷なローテーションをこなしました。オークスから連闘で挑んだダービーこそ惨敗しましたが、菊花賞では牡馬に混ざって2着と堂々たる成績を残しています。
 現役生活を終えて繁殖に上がると鮫川牧場で繁殖入り、鮫川牧場・鮫川三千男牧場・鮫川ファームの基礎を築きました。子孫の中からは、天皇賞馬リキエイカン、宝塚記念馬スズカコバンなどのGT馬をはじめてして多くの活躍馬を出しています。ポジーも当然トサモアーの一族です。
 鮫川一族の他にも同じ荻伏の小島牧場からはテイエムメガトン・レッドアゲート・ナナヨーヒマワリ、ノーザンファームでシェルズレイ・ブラックシェル姉弟を輩出したオイスターチケットなどはトサモアーの末裔です。
 今思えば恐らくこの馬がいなかったら、私が競馬に興味を持つこともなかったと思います。私とっても「偉大な馬」ですね。生きている時の姿を見てみたかったです。



ランズプロント
 
 鮫川牧場で繁殖牝馬となっていたトサモアーが、鮫川三千男牧場に移動して産んだ最後の1頭がランズプロントです。
 競走成績こそ未勝利でしたが、驚くべきはその繁殖成績。8頭生まれた牝馬のうち7頭が繁殖牝馬として牧場に帰ってきています。その中にはオースミハルカ・グラスワンの母ホッコーオウカ、重賞戦線で活躍したカガミセンカなどがいます。牡馬でも3戦3勝ですみれSを制した後、クラシック戦線での活躍が期待された矢先に故障で引退してしまったヤエシオなどを輩出しています。
現在牧場で繁殖牝馬となっている多くが、ランズプロントの血を受け継いでいます。まさに牧場の「竈馬」です。
 この馬も一度お目にかかりたかったです。



  コウイチスタア
偉大なるダービー馬、カツラノハイセイコの母です。
繁殖成績はカツラノハイセイコに全精力を注ぎ込んだのでしょうか、意外にもカツラノハイセイコ以外の産駒は未勝利に終わっています。繁殖引退後は同じく牧場で功労馬となっていたナニワライトとともに30過ぎまで元気に過ごしていました。コウイチスタア・ナニワライトの長寿コンビは忘れられないです。2001年8月5日の夏の日、33歳で天寿を全うしその生涯を閉じました。
 ダービー馬を輩出した血脈は、フローラモアーからサーフパラダイス〜シルバーパラダイスとしっかりと受け継いでいます。


プリティージャナー
 
 個人的に大好き(笑)な繁殖牝馬です。愛知杯を連覇したピーターホーラー・OPで活躍したポールホーラーの妹として栗東の荻野厩舎に入厩、現役時代は2勝を挙げました。
 繁殖としてはNHKマイルカップで4着に入ったミスターサウスポー、2歳時にはOPで活躍し、管理人が個人的に長年応援している北沢伸也騎手の記念すべき100勝目となったフジノサウスポー(初代)などを輩出しました。
 牧場で撮った写真を見るとジャナーの写真ばっかり!。。。な時もしょっちゅうありました(^^ゞ現役時代や若かりし頃は性格もきつかったようですが、歳を重ねていった現在ははその名の通りとても愛らしい性格をしています。写真を見てもわかるようにとても綺麗な芦毛馬なんです。
 ジャナーの血は娘のアイノサウスポーが守っていってくれるでしょう。


カガミセンカ
 
 未勝利・条件戦を連勝の後オークストライアルの4歳牝馬特別に出走、キョウワホウセキの2着と健闘しました。鞍上は当時まだ若手の北沢騎手、その後挑んだオークスでは、北沢騎手の記念すべきGT初騎乗となりました。
 函館の巴賞で2着に入り、秋に向けての再出発!と言った矢先に無念の故障で現役引退。。。順調にいっていれば重賞にも手が届いていた馬だっただけに残念でなりません。
 若くして繁殖に上がり産駒の活躍を期待していましたが、7仔目を産んだ後に病で帰らぬ身となってしまいました。
 

歴代の繁殖牝馬たち

黄色表記は現役の繁殖牝馬です